
SNSの友人の数が増えてくると人間関係を取り扱うのが難しくなりますよね。コミュニティ管理も人数が増えてくるとトラブルが増えていきます。
科学の講義で「人類の進化とダンバー数の関係について」話を聴くことができ、今後のために興味深く聞いておりました。
ダンバー数とは
イギリスの人類学者、進化生物学者/ロビン・ダンバーが提唱
「強制的な規範」や「法」を抜きに、安定した社会関係が結ぶことができる人間集団などの数として主張されている仮説で、ヒトが気楽に過ごせる集団サイズは大体100〜250人。平均150人だそう。
この「ほどよい集団」の大きさは大脳新皮質の大きさに関係があり(大脳新皮質の詳しい説明は受けましたが割愛します。コミュニケーション能力は大脳新皮質で決まるようです)人数がこれ以上になると気楽に過ごせず、ルールが必要になるとのこと。
ビジネス書などにも組織論のひとつとして引用されていることがあるようです。
こんな実験をしている記事も見つけました↓
https://wired.jp/2012/03/07/dunbars-number-facebook/
人類の進化とダンバー数の関係について
ダンバー数はとりあえず一旦横に置いておきまして、人類の進化について書きたいと思います。
7万4千年前に人類は全滅の危機にさらされました。スマトラ島にあるトバ火山が大噴火を起こしました。富士山のフルパワーが「1」とした場合、トバ火山は「2800」、比べ物にならないほどの大噴火です。
その粉塵は大気圏に留まり、太陽の光が届かず、気候の寒冷化を引き起こしました。地球全体が数十年に渡り-10〜-20度低下したと言われています。
寒冷化が続いた影響で、食物連鎖が崩壊し、人類は滅亡寸前となりました。人類にも色々な種類がおりましたがいくつかの人類は絶滅し、残った人類が私たちのご先祖さまなんです。
残った総人口は1万人。ちなみに種を維持するラインがちょうど1万だそうで、本当にギリギリ残ったんですね。1万人以下でしたら絶滅していたかもしれません。
その寒冷化の際に人類は衣服を着るようになったと言われています。なんと、衣服を開発したグループがいたのです。
火山噴火や寒冷化を乗り越え、賢く強い人類だけが残っていきました。過酷な状況を乗り越えていくには、お互いにグループを作り、支え合うことが必要だったと考えられます。
そして、アフリカ大陸を脱出した最初の集団が「150」人。
そこから世界に散らばっていったとされています。
どこかで見かけた数字、、、
ダンバー数「150」
面白いと思いませんか?
未開民族のグループも150人。
世界中の村の平均は150人。
世界各地の狩猟民族は150人。
近代の軍隊の基本的な戦術単位である中隊も150人。
古代ローマ軍歩兵中隊は130人。
教会の椅子の数は150〜200人。
Facebookの友達の数も平均すると130人。
人類の起源の頃から信頼と責任を持って接する人たちの数はだいたい150人が限度なんですね。
大脳新皮質の割合で決まるのでしたら脳のシワが多い人ほどコミュニケーション能力は高いということになりますが、だいたい人間の能力の範囲は決められているのだと思います。
組織やコミュニティーでも使える法則ですが
気のおけない友人は150人の法則(勝手に命名)
と覚えて、SNSコミュニケーションの質を良くしていくことを意識しても良いかもしれませんね。