自分の当たり前が、他の人の当たり前ではない
ご縁があってアドラー仲間の佐藤たけはるさんの佐藤たけはるカウンセリングオフィスとあがり症克服総合サイトの二つのサイトを作成と管理サポート、YouTubeの撮影&サポートなどを担当させていただいています。
昨日は撮影の日だったのですが、そのとき雑談をしていて「自分の当たり前が、他の人の当たり前ではない」のだなと改めて再確認するようなことがありました。
以前、佐藤たけはるさんもこのような記事を書いてくださったのですが、この記事にも関係することです。
https://takeharukokoro.jp/2019/01/787/
後の人のことを考えて仕事をするということ
仕事を懇切丁寧にすることがわたしは当たり前だと思っていました。
ゲーム開発って大人数で一つの作品を創りあげていくじゃないですか。
大きいプロジェクトだと100人以上、大手メーカーの他に下請け数社はいったり、そして完全に分業制。自分の作ったデータが仲間以外にも下請けなどの見ず知らずの人に渡る場合もあります。
だから見ず知らずの人が初めてデータを開いたときに
・わかりやすいようにデータの名前をつけること
・データのゴミは極力少なく綺麗にしておくこと
・次の相手に配慮をして後の人の作業が楽になるようにデータを作ること
そのようにと心がけていましたし、今も心がけています。
様々な人が関わり、色々な作業をしていく。
一つのデータが色んな人を通っていくわけですから、それぞれのところでそのときのデータの塵が溜まっていくのです。
デザイナーの中にはそういったことを考えないで自分さえわかればよい、自分の作業には差し支えなければよいといった感じでデータを作り上げる人がいます。
でも実際にわたしがそういった誰かからいただいたデータを開けたとき、げんなりすることがよくありました。特にルール化されていないプロジェクトでは尚更です。
わかりづらいし、データが重くてなかなか開かない、重すぎて作業が快適にできない等
イライライラ。
大手にいたときは外注を管理する側だったからわかることがあります。
自分の作業がすぐにできないイライラ。
締切日が近ければ、さらにイライラ。
なんでこんな作業で自分の作業時間を削られなきゃいけないんだ!とイライラしちゃいます。(それが自分で作ったほうが速い!に繋がってしまうんですけれども)
自分が作業を行う前に、前に作った人のデータを軽くしたり、わかりやすい名前に変更したりなど下準備をしなければいけない時もあります。
こういうことをたくさん経験していると、自分だけでもデータ作りはしっかり丁寧に、わかりやすく、綺麗にしたファイルを送ること。
わたしがそれをすることで確実に次にそのデータを取り扱う人は、その作業が減り、すぐに自分の仕事に入れるから。
そういう仕事の仕方を18歳の頃からしてきたのですね。
それくらいの配慮、一緒に何かを作り上げる人たちへの最低限のマナーだと後輩たちにも教えてきました。
親しいからとか、見ず知らずの人とか関係なく、
丁寧な仕事をすることを心がけること。
それが相手のためになる。相手も喜んでくれる。
自分はそれが当たり前だと思って仕事をしてきました。
その仕事への姿勢というのは、わたしの癖でして、
大人数のゲーム開発だからやる!ということではなくて、仕事はそのようにやるのが当たり前という癖がついてしまっているのです。
カウンセリングでも、講師業でも、WordPressやYouTubeコンサルでも同じことで、
相手がわかりやすいように資料を用意したり、聞いてもいないことなのに「使うかどうかは別としてこの情報が相手にとって役にたちそう」ということも調べて提案したり、相手があとで探す手間がかかるからわたしのほうでまとめたり、そのまとめあげたものを相手に送る等
とにかく相手に役に立ちそうなことを思いつくと「役にたつかはわからないけど、とりあえず用意しておくか!」そんな感じでやっちゃうのですね。
相手に配慮をするとか、相手が求めていることを考えながら仕事をしていくことは当たり前なのです。
それが本当に役にたっているかどうかはわかりませんし、実際に「データが綺麗でありがたいです!」とか言われたわけではありません。
でも、自分がされたら嫌だな、快適に次の仕事に取りかかりたいなと思うからやっていることです。相手に感謝されるかどうかは別なんですね。
わたしが勝手にやっていることなんだから別に褒められなくても気にしないし、自分の中ではそういう仕事の姿勢が当たり前になっているのだから、自然としてしまうのです。
でもその話を佐藤たけはるさんと雑談したときに、
「それが当たり前だと思ってるの?」
って聞かれて。
「え?普通やるでしょ?やらないの?やったほうが相手のためになるじゃん」
そんな感じの話になって面白かったです。
それ、当たり前じゃないんだ、、、と教えてもらいました(笑)
世の中、お金をもらったらもらった分だけ丁寧にやろうとか、お金をもらわなければやりません!という人もいるかもしれないし、そちらのほうが多いのかもしれません。
でも、わたしの中では「仕事を丁寧にすること」はお金をもらうからやるやらないのレベルの話ではないし、自分がやりたいからやっていることでもあり、それがマナーで当たり前だと思っているから仕事の大小とか金額とか全く関係ないんですね。
自分なりに懇切丁寧に相手と接するのが当たり前なんです。
飲食店のようにサービス料の中に組み込むというのもありなのかもしれませんし、もしかしたら金銭的には損をする人間なのかもしれません。
でも、その仕事の姿勢のおかげで仕事を任せてもらえたり、廃業せずにいられるのかもしれません。
やっぱり、頼んだことを丁寧にやってくれたら嬉しいじゃないですか?
答えは非常にシンプルで
「だって嬉しいでしょ!」(逆の立場だったら嬉しいもん!)
に尽きると思うんですよ。
ただし、余計なことはしないようにも心がけています。
その「余計なこと」は相手によっても違うから、だから人をちゃんと見ていくことが必要になってくるんですよね。
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