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病を治そうとしない。余計な介入はしない。だから治る。

皆さん、こんにちは。
認知症改善アドバイザー/セラピストのアンザイ ヒカルです。

最近『腸内細菌』に興味を持っています。
栄養や食事について調べているので、腸内細菌の本を読んだり情報を集めたりしています。

腸内細菌は基本的に宿主にとって望ましい状態を作り出そうとベストなサポートをしてくれるそうです。

例えば、宿主の身体の衰えや栄養不足・生命が危険であると判断した場合、腸内細菌は危険信号を発動します。
そして、人の心理状態を不安にさせ、落ち込みや寂しさが強くなる。宿主は孤独感から人恋しくなり誰かと会う機会が増え、何かを食べるチャンスが増える。結果、腸内の栄養状態がよくなり腸内細菌が活発に活動できる環境になる…というわけです。

私たちの胃腸は孤独感に耐えられるように「ドーパミンをもっと出すように信号を送る腸内細菌」を増やし、メンタル弱体化を防いでくれる細菌を選んで増殖させているのだそうです。

そのこともふまえて、考えていたことなのですが

上記のことを前提に考えると「腸内フローラのバランスの乱れも実は必要なことであり、腸内細菌にとってはベストのバランスであるはず」なのです。

それが人間の営みにとっては不都合なこととされてしまい、やれ「腸活だ〜」「善玉菌を増やそう〜うんたらかんたら」などと人間側が自分都合でコントロールしようとする動きをしてしまうのではないか?ということです。

腸内細菌と相互尊敬・相互信頼の態度で付き合う

そのことを考えていたときに別のところから以下のような言葉が入ってきて、その言葉がとても気になっていました。

病を治そうとしない。
余計な介入はしない。
だから治る。

この意味は病を治そうと対処療法的なアプローチや薬やサプリメント、健康食品などで余計な介入をしないこと。
そうすると病は治っていく。

私はそう解釈をしていました。

実際に母の認知症も薬を全部やめ、サプリメントも一切とっておらず、健康食品も年内やめていく予定だが認知症は改善してきている。余計な介入をしなければ、当然のことながら腸内細菌は自然な形でバランスをとってくれるようになるだろう。

そんなことで「腸内細菌にどこまで介入すべきなのか?」という問いが、病を改善させるヒントと繋がりそうな気がしてずっと考えていました。

そのときにハッと気づいたことは、今まで「腸内細菌を味方にする」という意識しか持っていなかったのですが「腸内細菌の味方になってあげる」という意識が生まれたのです。

前者はなんとなく「自分が中心で私が健康でいるために腸内細菌に助けてもらおう」って感じですが、後者は「腸内細菌のために私が何かしてあげたい。そのために食事を変え腸内細菌たちが危険と判断しない腸内環境をつくってあげる。安心できるようにする」感じなのです。(この感じ、理解できる人いるんだろうか?😅)

大体の人はきっと前者の考え方で「自分が健康でいるために腸内環境をつくろう」としているだろうと思います。

自分がコントロールのエネルギーを発して実践しようとしているから上手くいかないのだと思ったのです。


腸内細菌に生かされていることを知ること。
腸内細菌を信頼し、協力し合う意識を持つこと。

その意識は「治そうとしない」「余計な介入はしない」に繋がります。

そして「協力し助けてあげる」相手を安心させてあげる姿勢でいること。

現に私たちは自分で生きているようで、自分で生きてはいません。

心臓を止めたいと思っても自分がコントロールして止めることはできないし、肺呼吸(二次呼吸)は一時的に止められていても止め続けることはできません。それに無意識に行なっている身体全体で行なっている呼吸(一次呼吸)は自分で止めることはできません。

そのように臓器も細胞も自分の意思とは関係なく生命活動しています。
私たちは生かされているわけです。

身体のバランスの乱れも、実は生きていくためにバランスが乱れたものである。

私たちを生かすために現れた現象《身体の不調や病気》に対して、人間側が勝手に忌み嫌ってその状況を脱しようと自己流に余計に介入しようとする。だから身体の不調も病気も治らないのだ、と。

つながったような気がしました。

本当は生きていくために必要なサインだったからこそ身体に現れたものとして捉える。
そのサインを機に身体に対して「不調を知らせてくれてありがとう。これまで安心させないでごめんね。これからはちゃんと目を向けていくからね」と自分の身体に対して安心してもらえるように生活習慣を整えていく。

病を治そうとしない。余計な介入はしない。だから治る。

そういうことではないかと、自分なりに現時点でまとまったのでブログに残しておきます。

この考え方、姿勢をベースに私の全身セラピーは行なっていきたいと思います😊

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