「小麦粉はカラダに悪い」の嘘、本当

皆さん、こんにちは。
こころとカラダのセラピスト/認知症リハビリテーション専門士のアンザイ ヒカルです。

今回のテーマは「小麦粉」ですが、皆さんにお伝えしたいというよりは、わたしの調べたことをメモに残しておく意味合いが強い記事になります。

食膳など専門的に勉強している人でないと少々難しいお話かもしれないし、一般人にとっては些細な違いだと思われるかもしれません。ただ、わたしが心身のサービスをするにあたって食膳指導も行っていますので、その些細な部分が大事なのです。

サービスを提供している側の日頃のわたしの指針といいますか、考え方、捉え方をシェアしたいと思った次第です。

「小麦粉はカラダに悪い」の嘘、本当

「健康のためにグルテンフリーが良い」
「リーキーガット症候群は小麦が原因」

という説が世の中には溢れかえっておりますし、そういった書籍も出版されています。

認知症改善で食膳法を学んだときも「グルテンがリーキーガットを引き起こして全身が炎症反応を起こす」と教わりました。

リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)というのは、腸粘膜の壁にできた小さな隙間から、本来入り込むことのない有害な物質が体内に漏れ出すことによって起こるさまざまな症状のことをいいます。

そして、リーキーガット症候群の原因として挙げられるのが小麦たんぱく質の「グルテン」と言われており、グルテン(に含まれるグリアジン)が腸の粘膜を傷つけ、リーキーガット症候群と呼ばれる症状を生みだすといわれています。

だから、小麦粉摂取はやめましょう!という流れになっているということですね。

ちなみに品種改良された現代小麦から発生するグルテンが腸の炎症を起こしやすいと言われています。度重なる品種改良の結果グリアジンが増えてしまい、腸壁を傷つけやすくなっているというのはあると思います。

ですから「現代小麦はカラダに悪い」というのは一部賛同します。

ただ、個人的に食についての勉強をすすめていく中で「リーキーガットは小麦が原因というのは半分はあっていて、半分は間違いです。リーキーガットを小麦粉が原因だとのべている人たちは勉強不足。ちゃんと勉強すれば、わかります」と内海聡さんがおっしゃっている動画を拝見したことがきっかけになり、自分的に「これはちゃんと自分で調べたほうが良さそうだ」と思い、小麦粉についての見解はそのまま盲信するのではなく保留の態度でいました。

ただし、認知症改善においては小麦粉摂取を控えることで認知症状は減っていきますので治療食としてお伝えしています。
現代小麦粉は「人類にとってカラダには悪い」ことは明白ですから、現代の小麦粉の摂取は控えてほしいという思いは一貫しています。

でも安直に「小麦粉=カラダに悪い」と考えるのは、表面上のことしか捉えておらず、とても浅はかな態度だと個人的には思っており

「なぜ現代小麦粉がカラダに悪いと言われるようになってしまったのか」

食膳を勉強し、それをサービスで提供する立場であるのなら、それらをきちんと知る必要があると思っています。

些細なことかもしれませんが小麦粉の歴史や品種の遺伝子配列などもきちんと調べることを知ることで、他者への食膳アドバイスが明らかに変わっていくからです。


わたしが何か物事を見極めるときに大切にしているのは「高い視点(広い視点)で物事をみて、じっくり考えること」です。

上記のように内海聡さんのコメントを気にするのは、やはり圧倒的な勉強量と高い視点で物事を見て総合的に考えて答えを出される方だなと思っているから。
お医者さんなので医学のプロでもあるし、薬害のプロでもある。さらに栄養学や生物学、宗教、先住民族などの歴史や占いに至るまで知識を持ち、様々な視点から物事を判断なさっているところです。

例えば、今回の「小麦粉がカラダに悪い」という事柄について、遺伝子の構造の視点だけで捉えると「遺伝子構造的に◯◯である」となりがちですが、ここに例えば『薬害』の視点が入ったとすると「遺伝子構造的には◯◯であるが、薬害の視点では◯◯である」といった感じになる。

さらに視点を増やしていくと辿り着く答えや、どこの視点でみるかで物事の捉え方は変わりますよね。

そのことをきちんと理解して、自分はどのようなスタンスで活動していくかは非常に重要だと思っています。


結論から言ってしまうと、わたし個人で色々調べて総合的に考えた結果、小麦粉についての見解は以下の通りになります。(今現在の個人の勝手な見解です)

  • 「現代小麦粉の摂取はカラダには悪い」という認識は変わらない。

    古代小麦は基本的に摂取してもOK(現代小麦と古代小麦の遺伝子構造が違うのでグルテンの質が違うため)だが入手は大変である。とにかく現代は小麦粉料理で溢れかえっており、意識的に減らしていくくらいがちょうどいいと考える。
  • リーキーガット症候群の主な原因はグルテンではなく、社会毒(農薬、抗生物質、砂糖、液糖など人間が作り出したもの)であり、それらが原因で腸壁に穴があく。結果、リーキーガット症候群となり、遅発性フードアレルギーを引き起こす。

    アレルギー反応を起こす代表格が小麦に含まれる『グルテン』、乳製品に含まれる『カゼイン』、卵に含まれる『オボムコイド』などである。

    上記のことから、リーキーガットの状態を治せば、小麦や乳製品などを摂取しても影響を受けることは少なくなりアレルギー反応は出なくなる。
  • 「リーキーガットは小麦が原因」の半分正解な部分は、

    ①大量の農薬や除草剤(ラウンドアップなど)を使用した生産方法の小麦粉である場合は腸壁を傷つけるだろうと予測できる

    ②グルテンのグリアジンによって腸壁を傷つけることも腸壁の透過性を増すだろうと予測できる

    結果、現代小麦粉は大量の農薬や除草剤を使用しているのがほとんどなので、一言で小麦粉は摂らないほうがいいという結論に至るのは理解できる。
  • 以上のことから、

    ①遅発性フードアレルギーを起こしている人はアレルギー反応を抑えるために小麦粉を摂取しないことも必要だが、社会毒も減らしていく必要がある(小麦粉を摂取しないことは対処療法であり、それだけでは解決できず根本治療ではない)

    ②小麦粉だけではなく、食材の良い悪いというジャッジ思考でものを見ると本質を見誤る。
    外国産か国産か、品種などについてもそう。食材だけではなく、生産方法や農薬を生産者の理念や想いを見ることが大事である。

    ③認知症患者に対しては治療食として小麦粉を摂取しないようにすすめるが(認知症患者はすでにカラダが慢性炎症を起こしてる場合が多いため)健康な人に対しては予防食として、小麦粉よりも社会毒摂取を控えるようにお伝えする。(ただし、何度も言うように現代小麦は遺伝子構造的にも社会毒的にも人類にとってカラダには悪い作用を及ぼすことを忘れないようにしてもらいたい。嗜好品くらいがちょうどいい。)

    要するに治療食なのか、予防食なのか等、状況や人によってアドバイスは異なる。

ちなみに小麦粉について、とても分かりやすく良い記事だと思ったブログはこちら。
興味のある方はぜひ読んでほしいです。


内海聡さんの小麦粉についての動画も参考になります。

ご参考になれば幸いです。

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