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冷静な頭脳と温かい心をもつこと

わたしはよく客観性を褒められます。
他人だけでなく自分も常に俯瞰して見ているよねって多くの人に言われます。

これは多少自覚があるのですが、すべてのことを客観的にみるというのはとても難しいことです。でも、常にそうありたいと思っています。

感情で動くことがないために一見冷たく見える態度をとることもあるので誤解されることも多いのですが、多くの人から感心すると言ってもらえるのは自分の強みだと思ってもいいのだと思います。

できるだけ「今」「自分が見た、聴いた、実際にされたこと」だけを受け取り判断するように心がけています。それが客観性を強めているのかもしれません。

あの人が言ういい人は、わたしにとっていい人なのか。
あの人が言う悪い人は、わたしにとって悪い人なのか。

今までいい人だからといって、今回いい人かどうかはわかりません。
今まで悪い人だからといって、今回悪い人かどうかはわかりません。

信頼できるあの人が、今回も信頼できるかわかりません。
信頼できないあの人が、今回は信頼してもいいかもしれません。

これは自分自身に対しても思っていることです。

すべてをそのように考えて「今どうなのか?」を考えます。
自分に対しても「今どうなのか?」と問いかけるようにしています。

これは疑っているのとはまたちょっと違うもので、正確な経緯を知って自分なりの判断をしたいという気持ちが強いようです。偏見や思い込み、決めつけなどはなるべくしないように、思考をストップをしないように気をつけています。

冷静な頭脳と温かい心を

近代経済学の祖と言われるアルフレッド・マーシャルの言葉に「Cool Head,but Warm Heart.」(冷静な頭脳と温かい心を持たねばならない)というのがあります。

この言葉はアドラー心理学の師匠である岩井俊憲先生から教わった言葉です。
この言葉の重要性を最近あらゆるところで感じます。

きっと大抵の人がどちらかを持っているのでしょう。
でも、両方兼ね備えている人はとても少ないように思います。

冷静な頭脳を持っていても、心が冷たければ、その冷静な頭脳は他者のために生かされることはないでしょう。

心が温かくても、頭が熱く暴走してしまうようだと、他者のことを隅々と考えた案を練ることはできないように思います。

どちらも”共感”のために頭脳と心を使えるかどうか、ですよね。

この二つを持ち合わせると真実(事実)を見過ごすことが減り、曇りなき眼で物事を見れるようになります。この姿勢で生きていけば対人関係も良くなります。

正確に物事を見ていきたいという気持ちを持ち続けることによって、自分が出した判断や決断に対して責任をとる覚悟ができますし、自尊心も高まるように思います。
そして、相手をもっとも共感できる状態が「冷静な頭脳と温かい心を両方兼ね備えていること」なのかもしれません。

冷静な頭脳で心は温かく

それが常にできるように心がけていきたいと思います。
皆さんも頭の片隅に、是非この言葉を置いてもらって、たまに思い出してくださいね。

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