「小麦粉はカラダに悪い」の嘘、本当 《part.2》

皆さん、こんにちは。
こころとカラダのセラピスト/認知症リハビリテーション専門士のアンザイ ヒカルです。

以前「『小麦粉はカラダに悪い』の嘘、本当」というテーマで記事をアップしましたが、今回はそのテーマの《part.2》を書き残します。前回同様、わたしの調べたことをメモに残しておく意味合いが強い記事になります。

そのついでに皆様のお役に立てたら幸いです。

今回、このブログ記事に出会った方は前回の記事のリンクを貼っておきますので読んでいただけると幸いです。

前回の記事を書いてから私も日々勉強を続けていますので、知識などもアップデートしていくわけです。
リーキーガット症候群の知識についてもアップデートしていきたいと思います。

前回の記事でもわたしの考え方を書いたのですが下記にそのまま引用します。

わたしが何か物事を見極めるときに大切にしているのは「高い視点(広い視点)で物事をみて、じっくり考えること」です。

<中略>

例えば、今回の「小麦粉がカラダに悪い」という事柄について、遺伝子の構造の視点だけで捉えると「遺伝子構造的に◯◯である」となりがちですが、ここに例えば『薬害』の視点が入ったとすると「遺伝子構造的には◯◯であるが、薬害の視点では◯◯である」といった感じになる。

さらに視点を増やしていくと辿り着く答えや、どこの視点でみるかで物事の捉え方は変わりますよね。

そのことをきちんと理解して、自分はどのようなスタンスで活動していくかは非常に重要だと思っています。

「小麦粉はカラダに悪い」の嘘、本当 / アンザイ ヒカル

前回までの結論も含めて、今度はオーソモレキュラー(分子栄養学)からの観点で付け加えたい部分が出てきたのです。

前回の結論は以下のとおり書きました。赤文字部分が今回つけたした部分です。
ちなみに前回の結論から削除すべき部分はありません。

現状の結論

  • 「現代小麦粉の摂取はカラダには悪い」という認識は変わらない。

    古代小麦は基本的に摂取してもOK(現代小麦と古代小麦の遺伝子構造が違うのでグルテンの質が違うため)だが入手は大変である。とにかく現代は小麦粉料理で溢れかえっており、意識的に減らしていくくらいがちょうどいいと考える。

    小麦を消化吸収するときにつくられることがある代謝産物・グリアドフィンがお腹の不調だけではなく、思考が鈍ったり、やる気がなくなる、集中力がなくなる、筋肉がこわばる…といった多彩な不定愁訴を引き起こす可能性がある。
  • リーキーガット症候群の主な原因はグルテンではなく、社会毒(農薬、抗生物質、砂糖、液糖など人間が作り出したもの)や食生活の乱れ(グルタミン、ビタミンA、D、B群などの栄養欠乏)、糖質の過剰摂取、過度の飲酒、カンジダや有害細菌の増加であり、それらが原因で腸壁に穴があく。結果、リーキーガット症候群となり、遅発性フードアレルギーを引き起こす。

    アレルギー反応を起こす代表格が小麦に含まれる『グルテン』、乳製品に含まれる『カゼイン』、卵に含まれる『オボムコイド』などである。

    上記のことから、リーキーガットの状態を治せば、小麦や乳製品などを摂取しても影響を受けることは少なくなりアレルギー反応は出なくなる。
  • 「リーキーガットは小麦が原因」の半分正解な部分は、

    ①大量の農薬や除草剤(ラウンドアップなど)を使用した生産方法の小麦粉である場合は腸壁を傷つけるだろうと予測できる

    ②グルテンのグリアジンによって腸壁を傷つけることも腸壁の透過性を増すだろうと予測できる

    ③腸内細菌カンジダ(有害細菌)が活性化すると腸内環境を悪化させる。
    炭水化物や甘いもの(糖質)に依存している人の中には腸にカンジダを持っているケースもあり、炭水化物を食べるとお酒に酔ったようないい気分になるケースがある。

    それはカンジダが腸粘膜を荒らすだけではなく「アセトアルデヒド」をつくってしまうからである。(アセトアルデヒド:アルコールの代謝産物で二日酔いや悪酔いなどの原因となる毒性の物質)それが糖質依存につながっているケースがある。

    ちなみにこのアセトアルデヒドを無害化するために肝臓が働くわけだが、カンジダがいる状態で糖質を摂り続ければ、肝臓は働き続けなければならず負担がかかり、本来の肝臓が行う大切な機能が損なわれることとなる。

    結果、現代小麦粉は大量の農薬や除草剤を使用しているのがほとんどであるし、糖質が腸内環境を悪化させる原因の一つであることも含めて、一言で小麦粉は摂らないほうがいいという結論に至るのは理解できる。
  • 以上のことから、

    ①遅発性フードアレルギーを起こしている人はアレルギー反応を抑えるために小麦粉を摂取しないことも必要だが、社会毒も減らしていく必要がある(ただし、小麦粉を摂取しないことは対処療法であり、それだけでは解決できず根本治療ではない)

    ②小麦粉だけではなく、食材の良い悪いというジャッジ思考でものを見ると本質を見誤る。
    外国産か国産か、品種などについてもそう。食材だけではなく、生産方法や農薬を生産者の理念や想いを見ることが大事である。

    ③認知症患者に対しては治療食として小麦粉を摂取しないようにすすめるが(認知症患者はすでにカラダが慢性炎症を起こしてる場合が多いため)健康な人に対しては予防食として、小麦粉よりも社会毒摂取を控えるようにお伝えする。

    ただし、何度も言うように現代小麦は遺伝子構造的にも社会毒的にも腸内細菌的にも人類にとってカラダには悪い作用を及ぼすことを忘れないようにしてもらいたい。嗜好品くらいがちょうどいい。

    要するに治療食なのか、予防食なのか等、状況や人によってアドバイスは異なる。

また知識のアップデートがありましたら記事にしていきます😊
ご参考になれば幸いです。

お知らせ

こころとカラダが整う情報を配信しています。
また定期的に本当にカラダによいものをご紹介しています。

興味ある方は是非ご登録ください😊

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次